当院の特徴
- 患者さまの「希望」と医師の「目標」を一致させる
- リウマチの専門医による治療
- 妊娠希望者への丁寧なヒアリング・治療
- すべての医師がリウマチ内科専門医
- リウマチケア看護師在籍
- 漢方専門医と連携
担当医表
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月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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午前 | 田邉谷 | 立石 村本 | 勝山 持丸 | 吉田(智) 佐藤(由) | 田子 村本 | 立石 (第1,3,5) 吉田(智) 持丸 (第2,4) |
午後 | 田邉谷 森 | 立石 | 持丸 | 吉田(智) 佐藤(由) | 田子 |
関節リウマチとは?
関節リウマチは、免疫の異常により関節の腫れや痛みを生じ、それが続くと関節の変形をきたす病気です。関節リウマチは、主に関節の内側にある滑膜に腫れや痛み、こわばりなどの炎症を起こし、それが続くと関節の変形をきたします。
原因は、まだ完全には分かっていませんが、遺伝による体質にウイルスなどの刺激や歯肉炎、喫煙などの外因が加わって、免疫に異常が生じて起こる自己免疫疾患のひとつと考えられています。
シェーグレン症候群、橋本病やその他の膠原病などの自己免疫疾患などの合併症を合わせ持つこともあります。
早期に現れやすい関節リウマチの主な症状
対象となる主な疾患
- 関節リウマチ
- 悪性関節リウマチ
- リウマチ性多発筋痛症
- 若年性特発性関節炎(JIA)
- 強直性脊椎炎
- 反応性関節炎
- 乾癬性関節炎 など
リウマチ外来とは?
当院で勤務するすべての医師は『リウマチ専門医』の資格を持ちます。私たちは、『関節リウマチも診られる医師』なのではなく『関節リウマチ診療の専門医』です。
『手のこわばり』『関節の痛み』『関節の腫れ』などの症状をお持ちの患者さまに対して、お身体を診察して、MRI、関節エコーなどの画像診断、MMP-3、抗CCP抗体などの採血検査などを実施して関節リウマチ(RA)を早期に正確に診断します。
痛みが無くなり学生生活に戻ってエンジョイする方、これまで以上にバリバリと精力的にお勤めをする方、ご希望どおりに妊娠、出産されてお母さんになって育児を頑張る方、治療によって旅行や趣味を再び楽しめるようになった方など嬉しい声を沢山聞くことができています。
健康保険証の見直し、難病指定疾患の申請、身体障害者資格の申請、投与方法などにより、高額になる医療費を抑える工夫も致しますので、ご質問、お悩みはスタッフまでお気軽にお声がけください。
主な検査
血液検査
- CRP・血沈(ESR):(炎症の程度を調べる)
- リウマトイド因子
- 抗CCP抗体
- リウマチの体質を調べる検査
画像検査
- レントゲン
- 超音波検査
- MRI など
専門医による寛解のその先を目指す治療戦略は?
関節痛の鑑別診断をしっかりと行います
- 関節リウマチの診断後できるだけ早期に、リウマトレックス@またはケアラム@、アザルフィジンEN@、リマチル@などの抗リウマチ薬の内服を開始します。骨粗鬆症、糖尿病、脂質異常、感染症などのリスクがあるステロイドは、関節注射も内服薬も可能な限り使用しないように心がけています。
- 『痛い関節がない』『腫れている関節がない』『炎症反応が正常』であることを目標にして寛解を導入します。
- リウマトレックス@の内服開始から、3~6ヵ月間の間に治療目標である寛解を達成していない場合に治療の見直しを行います。
- リウマトレックス@だけで効果が不十分な場合には、ケアラム@、アザルフィジンEN@、リマチル@などの抗リウマチ薬の併用や、生物学的製剤の投与、JAK阻害剤の投与を行います。
主に使用している治療薬は?
- リウマトレックス®などの抗リウマチ薬
- 生物学的製剤(BIO)
- JAK阻害薬 など
リウマトレックス®などの治療薬について
患者さまの多くはリウマトレックスを内服しています。
関節リウマチと診断されるとまずリウマトレックス®を第一選択薬として内服していただくことが多いですが、その他ケアラム®、アザルフィジンEN®、リマチル®、プログラフ®、アラバ®などの抗リウマチ薬を単独あるいは組合せたりして治療が開始されることもあります。
抗リウマチ治療薬の内服を開始、変更する際には、内服治療の意味、服薬方法、誤服薬の予防、感染時の対応を医師、看護師が患者さま・ご家族に丁寧にご説明致します。患者さまは、不安なく理解を高めて関節リウマチ治療に入ることにより、安全で効果的な治療を受けることになります。
生物学的製剤・JAK阻害薬について
40%の患者さまは生物学的製剤の投与を受けています
当院で生物学的製剤をご使用中の患者さまの比率は、全関節リウマチ患者さまの約40%を占めていて、これは本邦でも最高クラスです。
当院では、国内で投与可能な、レミケード®、エンブレル®、ヒュミラ®、アクテムラ®、シンポニー®、オレンシア®、シムジア®、ケブザラ®、ナノゾラ®などのすべての生物学的製剤治療とゼルヤンツ®、オルミエント®、リンヴォック®、ジセレカ®、スマイラフ®などJAK阻害薬の治療が受けられます。
これらの生物学的製剤やJAK阻害薬で適切に治療することにより、患者さまは速やかに寛解に導かれ、骨破壊を抑制して痛みや腫れのない健やかな生活を取り戻します。
寛解となったその先には患者さまがイメージしている生活が待っています。
症状に応じて導入した生物学的製剤・JAK阻害薬を卒業することも可能です。
生物学的製剤(BIO):その①
- インフリキシマブ(レミケード)
- エタネルセプト(エンブレル)
- トシリズマブ(アクテムラ)
- アダリムマブ(ヒュミラ)
- アバタセプト(オレンシア)
- ゴリムマブ(シンポニー)
- セルトリズマブ(シムジア)
- サリルマブ(ケブザラ)
- BSレミケード
- BSエンブレル
- BSヒュミラ
- ナノゾラ(オゾラリズマブ )など
生物学的製剤(その他膠原病BIO)
- ステラーラ(ウステキヌマブ)
- コンセンティクス(セクキヌマブ)
- トルツ(イキセキズマブ)
- ベンリスタ(ベリルマブ)
- トレムフィア(グセルクマブ)
- サフネロー(アニフロルマブ) など
JAK阻害薬:例
- トファシチニブ(ゼルヤンツ)
- バリシチニブ(オルミエント)
- ペフィシチニブ(スマイラフ)
- ウパダシチニブ(リンヴォック)
- フィルゴチニブ(ジセレカ) など
副作用について
生物学的製剤(BIO)・JAK阻害薬によって過剰免疫反応を抑えることで感染症には注意が必要です。
肺炎、結核といった呼吸器感染症のほか、腎盂腎炎などの尿路感染症、帯状疱疹などの皮膚感染症などには注意が必要です。
これらの副作用に注意しながら、治療を進めていきます。
副作用チェックのためにも、定期的な検査が大切となります。
がん検診も年に1度、忘れずに受診をしましょう。